一口に「シミ・くすみ」と言っても様々なパターンがあり、それぞれ治療法が異なります。時に「悪性のシミ・イボ・ホクロ」があり、当院でも年に数例は大学病院などの基幹病院に紹介しています。治療前に専門医でダーモスコピーなどによる診断を受けることはとても大切です。まずカウンセリングのご予約をお取りください。
ぼんやりしたしみの治療法
20代後半から多いタイプのしみです。肝斑といいます。
塗り薬(レチノイン酸とハイドロキノン)のしみ治療・ケミカルピーリング・ビタミンC誘導体・イオン導入・飲み薬(トラネキサム酸)などであせらずに治療していきます。
盛り上がったしみの治療法
Co2レーザーで治療します。ほぼ一度の治療で取れます。脂漏性角化症という皮膚の良性腫瘍のことが多く、加齢とともに少しずつ増えていきます。
悪性のデキモノでないことをダーモスコピーなどで確認してから治療します。
大きいしみの治療法
Qスイッチレーザーならほぼ一度の治療で取れます。
塗り薬の治療(レチノイン酸とハイドロキノン)でゆっくり薄くすることも出来ます。
悪性のシミでないことをダーモスコピーなどで確認してから治療します。
パラパラじみの治療法
オーロラSRAは数回の治療で全体的に薄くします。シミが取れる時に小さなカサブタができます。
塗り薬の治療(レチノイン酸とハイドロキノン)は年単位でゆっくりと全体を薄くしますが、時間がかかり、効果に劣ります。
Qスイッチレーザーは一度で取れますが、あまり数が多いと不向きです。シミが取れる時に目立つカサブタができます。
複合じみの治療法
実際のシミは上のどれかに分類できるとは限らず、幾つかの種類が混ざった「複合じみ」です。それぞれの方の状態に合わせて幾つかの治療法を組み合わせながら治療を進めていきます。その一例を見てみましょう。
左図写真の方は治療の一例です。元々は右こめかみの大きなシミが気になっていたのですが、よく見るとたくさん小さいシミが顔全体に散らばっています。
この方の場合はまずオーロラSRAで顔全体のシミを薄くして、最後に残ったこめかみのシミを取ることになりました。
左図は2回程度オーロラSRA照射を行った状態です。こめかみのシミの輪郭がぼやけて、右顎のパラパラジミがうすくなりつつありますがまだまだシミが多い状態です。
最初から強いパワーで照射するとたくさんシミが取れるのですが、光治療に対する感受性が人によってかなり異なるので、遠回りなようでも少しずつパワーを上げて、少しずつシミを薄くしていくのが良い方法です。
左図が5回程度オーロラSRA照射を行った状態です。
シミがかなり薄くなり、皮膚全体のキメも改善して顔全体が明るい感じになっています。(ビタミンC誘導体ローションなども併用しています)
全体に散らばるパラパラじみはここまでで一旦終了にし、残ったこめかみのシミをQスイッチレーザーで取ることになりました。
左図はQスイッチレーザー照射してこめかみのシミがなくなった状態です。この状態で一旦治療は終了し、後は適宜メンテナンスでオーロラSRAを照射して良い状態をkeepしていくことになりました。