ニキビは小学校高学年頃から20代に最も多い病気です。特に外見が気になる年代に、赤いニキビが多発するというだけでも気になりますが、更に厄介なのはあまりひどい状態が続くと傷跡が一生残ってしまうという点です。ニキビが出る年頃をニキビをひどくせずに乗り越えることができるかどうかで、その後の人生で長く続く悩みが残るかどうかが左右されます。

そのニキビ治療ですが、ここ数年間で日本でのニキビ治療がやっと世界標準に追いついてきています。世界で使われているのに日本では使用できなかった薬が次々に日本で使えるようになってきているのです。その最大のポイントは「赤く膿む前に治すことで赤みも出さないし傷跡も残さない」治療ができるようになったことです。なぜそんなことができるようになったのでしょう。それにはニキビのメカニズムを知ることが大切です。

毛穴が詰まる<ステップ1>
ニキビができるときにはまず左図のように毛穴がつまります。皮脂の分泌が多いほど毛穴が詰まりやすいですので、若い年代でニキビができやすいのです。予防としては甘いモノを食べ過ぎない、適度な運動をする、睡眠をとるなどの生活習慣に加えて、朝夕に洗浄剤(石鹸など)で洗って、化粧水などの保湿剤を塗り、皮膚の状態を良好に保つことが大切です。しかし、元々皮脂の分泌が多い年齢では、きちんとケアをしていても詰まります。

 

 

皮脂がたまる<ステップ2>
毛穴の出口が詰まると、毛穴の中に皮脂がどんどん溜まっていきます。すると皮脂を好物としている「ニキビ菌」が増殖しやすくなります。

 

 

 

 

炎症になる<ステップ3>
ニキビ菌が一定量以上になると炎症を起こして赤く腫れ上がり
ます。炎症をおこすと毛穴とその周囲が破壊されるので、ひどい炎症であればあるほど赤みが長く残り、傷跡も残ります。

 

 

 

 

もしも、<ステップ1>の毛穴が詰まった段階で毛穴のつまりを治せば、<ステップ2>で毛穴に皮脂がたまる事もなくなり、<ステップ3>で赤く腫れることもなくなります。毛穴のつまりを改善する薬を上手に使って毛穴詰まりの段階で治すことで「赤く膿む前に治すことで赤みも出さないし、傷跡も残さない」治療を実現することができるというわけです。

多くの市販のニキビ治療薬やニキビケア製品が販売されていますが、毛穴が詰まった段階で治療するという点で、現在の病院の治療薬は効果が飛び抜けています。ただし、こういった効果の強い薬は非常に使い方が難しく、皮膚の状態をきちんとコントロールしながら使用しないと、逆に刺激性皮膚炎などで色素沈着や乾燥による毛のう炎などを招くことになります。長く残る赤みや傷跡で悩むことがないように、早めに皮膚科専門医を受診するようにしてください。