盛り上がったシミの治療法

盛り上がったシミにはたくさんの種類があります。簡単に取れるシミ、悪性のシミ、ホクロ、取ってもすぐに出てくることがわかっているシミ等様々です。自分では見分けられないので、医師がチェックを行います。ここでは簡単に取れるシミという前提でお話していきます。

盛り上がったシミは「脂漏性角化症」

盛り上がったシミは脂漏性角化症と呼ばれます。シミが盛り上がったものだと思えば間違いありません。頭から足までどこにでも出来ます。下の写真のようなシミです。

治療法は2種類あります

治療法1:液体窒素療法(平らにさえなればいい場合)

-196度の液体窒素で凍結してカサブタにして取ります。保険適応が認められています。軽いやけどをさせるのと同じなので痛みがあります(我慢できない痛みではないがそれなりに痛い)。
大きさによりますが、2週間に一度の治療が3回前後で取れていきます。
良い点は保険適応が認められているので一度あたりの治療費は3割負担の方なら2000円程度と安価なこと。
悪い点は液体窒素のやけど跡が長く残りやすいことです。とにかく平らになればいいという方はこちらがおすすめです。
一度で治療できる個数は米粒程度なら10個程度です。

治療法2:レーザー治療(なるべくキレイに取りたい場合)

レーザーで削っていく治療法です。美容目的以外なら保険適応があります。
当院では米粒以下のものは一度に10個以下なら保険適応の範囲で治療を行っています。
治療費は3割負担の方なら2000円程度で、よほど深いものでなければ一度で取れます。
米粒以下の小さいものは麻酔のシール(1枚100円)を使えばあまり痛くありませんが大きいものでは麻酔の注射が必要です。
5mm×3mmを超えるものは美容目的として自費診療となります。

自費レーザー治療の費用は?

シミの大きさを縦×横で測ります。長い方と短い方がそれぞれ何ミリかで治療費用を計算します。
大体の目安として、米粒以下のものは一つ550円。5mm×5mmが2200円、10×10mmが8800円、15mm×15mmが19800円、20×20mmが35200円、30×30mmが79200円です。

たいてい長い方と短い方で長さが違うので実際の費用は異なります。例えば14mm×9mmなら13200円になります。

術後の経過は?

米粒以下の小さいものでは塗り薬を塗るだけで一週間以内に治ります。
大きなものは傷パワーパッドのような薄い半透明のシートを貼る場合があります。一週間程度で傷が治ります。
レーザー治療も軽いやけどと同じようなものなので、傷跡はピンク色→茶色→消えていきます。消えるまでの時間は個人差があります。

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