ケロイド・肥厚性瘢痕

傷跡が盛り上がる病気です

肥厚性瘢痕
帝王切開後の傷跡は管理の仕方で全く違います。術後早めに相談しましょう。

にきび痕や傷などが次第に赤く、硬く盛り上がってくるものです。胸や肩、腕などの注射やにきびの痕、耳のピアスケロイド、帝王切開や外科手術の傷などが代表的です。生まれつきの体質が大きく関係しています。

特に胸や背中などは思春期以降に毛穴の炎症が起こりやすく、そこから傷が盛り上がってくることが多くあります。ケロイド体質の人では日頃から毛穴の炎症がひどくならないように継続的に治療しておきましょう。

ピアスケロイドに要注意

ピアスケロイド
ピアスの管理が悪いと大きなしこりが出来てしまいます。

ピアスは耳に傷をつける行為なのでケロイドになりやすいと言えます。医療機関ではなく自分でピアスをつけて、管理が悪い状態が続いているとケロイドになるリスクが上がります。きちんと医療機関であけて、管理するようにしましょう。

一旦ピアスホールが安定しても何かのきっかけで感染を起こしたりしてジクジクした状態が続いていると、ケロイドになることもあります。無理にピアスをつけ続けるのではなく、早めに皮膚科を受信しましょう。

治療は?

治療は大変難しく、予防がもっとも大切です。軽度のケロイドなら内服・外用・注射等で治療します。重症になると手術や放射線療法などが適応になるため、当院では関連医療機関に紹介しています。ケロイド体質の人は手術などの前に主治医に予め伝えておきましょう。また日常生活でも傷が出来たら早めに皮膚科・形成外科専門医を受診してください。

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