引っ掻いた所が赤くなったり、蚊に刺されたりした時のようなぷくっと盛り上がったぶつぶつが出てくるのが特徴です。
跡形なくひいて、また出てくるのがじんましん
じんましんは体のどこにでも出ます。顔に出た場合にはまぶたが腫れ上がったり、唇が腫れたりすることもあります。
手足に広く出た場合には腫れのために指先にしびれた感じを訴えることもあります。
ほとんどが1日以内に跡形なく消えて、別の場所に新しいじんましんが出てきます。出たり引いたりしている間は飲み薬の治療が必要です。
アレルギーを気にされることが多いのですが、大人になって、新たに急に食物アレルギーで出てくることはほとんどありません。例えば、トマトを例に取ると、「トマトを食べた時には出てくるが、食べてない時には出てこない」ならトマトのアレルギーを疑いますが、「トマトを食べていても食べていなくても出てくる」場合にはアレルギーとは考えづらくなります。闇雲に検査しても解決しないことが多いので、皮膚科やアレルギー科などの専門医を受診するのがよいでしょう。
治療法は?
内服薬
軽症だと一種類の内服薬でおさまりますが、重症の場合には数種類の内服薬を併用することがあります。それでも治らないような最重症の蕁麻疹には下記の生物学的製剤を使用します。
オマリズマブ(商品名ゾレア)
3割負担の方は注射代金だけで1.8万円程度する高額な注射薬ですが効果は非常に高い薬です。12歳以上の人で使用できます。当院でも最重症の患者さんに注射を行っています(初回受診時には使用できません。2回目以降の診察時に限る)。ゾレアについて詳しくはコチラの外部サイトを御覧ください。
デュピルマブ(商品名デュピクセント)
アトピー性皮膚炎などの治療でも使用されている注射製剤でゾレアと異なり、自分で家で注射することができます。12歳以上で使用できます。3割負担の場合は注射代金だけで2万円以上する高額な薬ですが効果は非常に高いです。デュピクセントについて詳しくはコチラの外部サイトを御覧ください。
アナフィラキシーになることもあり、要注意。
激しいじんましんでは、気分が悪くなったり、声がかすれたり、お腹が痛くなったりすることもあります。アナフィラキシーという激しいアレルギー反応に進展することがあるので油断できません。もし、アナフィラキシー様の症状が出てきたら救急外来を受診しましょう。
コチラの外部サイトの外部サイトでも蕁麻疹について詳しく説明しています。参考にしてみて下さい。