やけどでまず大切なのはなるべく早く冷やすことです。氷水につけてきたという方が多いのですが、水道の流水で冷やす方がはるかに効果的です。少なくとも30分は冷やしましょう。
時間に余裕があればより長く、より早めに冷やす方が早く綺麗に治ります。病院に行くのはその後で構いません。(爆発による顔のやけど・広範囲のやけどの場合にはすぐに保冷材などで冷やしながら入院施設のある病院に行きましょう)
水疱は遅れて出てくる。やけどしたらまず皮膚科へ
その時は大したことがないと思っていても一日程度経った後に大きな水疱を作ることがよくあります。早めに皮膚科に行って薬を始めたほうがキレイに治ります。特に水疱ができた時に、パンパンに膨らんだ水疱は傷を深くしてしまいますので中の液を抜かないといけません。
爆発などの顔の火傷は要注意!
火事やボンベの爆発などで顔に火傷をした場合は熱い空気を吸い込んで息の通り道をやけどしている恐れがあります。後から腫れて窒息することがあります。皮膚を冷却しながら入院施設のある病院へ行きましょう。皮膚科・形成外科があればなお良いでしょう。
低温やけどに要注意!
足ごたつ・ホットカーペット・アンカ・カイロ・ヒーターの前でのうたたね・・・低温やけどの原因はたくさんあります。治るまでに数ヶ月かかったり手術になることもあり、要注意です。
「乾かさずに治すばんそうこう」に要注意!
最近キズ治療は「閉鎖療法」という乾かさずに治す治療法があり、市販されている製剤もありますが、ある程度以上深いキズ・やけどではかえって悪くなる危険があります。特に問題なのは火傷になってすぐに貼ってしまい、水疱内の水圧が上がって火傷を深くしたり、トビヒになったりする場合です。キズの深さを見て閉鎖療法をして良いかどうか判断する必要があり、キレイに治すという面からも専門医での診察が大切です。