食物アレルギー(赤い食物)|服部皮膚科アレルギー科|岡山市北区清心町の皮膚科・アレルギー科・美容皮膚科 食物アレルギー(赤い食物)|服部皮膚科アレルギー科|岡山市北区清心町の皮膚科・アレルギー科・美容皮膚科

Rouge 食物アレルギー(赤い食物)

赤いカクテル・ジュース・漬け物・お菓子などを食べたあとに、顔や唇が腫れたり、体に痒いぶつぶつがでたり、気分不良などのアナフィラキシーを起こしたりするアレルギーがあり、コチニール色素アレルギーと呼ばれています。

赤色色素=コチニール色素・カルミンについて

コチニール色素はある種の虫を原料とする天然の赤色色素で、日本を含む世界中で食品を赤くするために食品添加物として使用されたり、化粧品に配合されたりしています。また、そのコチニール色素中に含まれる物質を加工したカルミンという物質も同様に赤色をつけるために化粧品や食品に使われています。ただし、カルミンは日本では食品への使用は認められていません。

成人女性に多い…化粧品から感作されてる?

日本でのコチニール色素アレルギーは、ほとんどが成人女性(メイクをする年齢)に集中しています。コチニール色素やカルミンなどの赤色色素を含有した化粧品を常用することでそれらに対するアレルギーを獲得し、その後、赤色色素が入った食物を食べることでアレルギー症状を起こしているのではないかと疑われています。

日本と海外では赤色の食べ物が異なる?

赤色色素であるコチニール色素・カルミンのうち、カルミンは日本では食品への使用は認められていませんが、海外では多くの地域で認められています。例えばフランス製の赤色のマカロン(日本では使用されていないカルミンが含まれている)を食べてアナフィラキシーを起こした例が報告されています。海外からの食品が国内で手に入るようになったり、海外に出かける人も増えていますので、知識を持っておくことが大切です。

今後の展望について

コチニール色素アレルギーは、コチニール色素を作る際に利用される虫体成分が不純物として残存していることで起こると推定されています。それらの不純物を取り除いた精製色素の使用に切り替わりつつありますが、そういった動きはまだ始まったばかりです。当面は自分で知識を持って自衛する事が大切です。